大好きです、シン・ゴジラ

シン・ゴジラのブルーレイがついに明日発売とのことで、そわそわと先ほどからAmazonの発送状況を見守っております。

 

 

 

事前に買ったアートブックと照らし合わせながら観るなんてオツなこともしてみようかと届く前からウハウハしております。

 

全く観ていない方にご説明しますと、この作品は突然現代の日本に出現したゴジラに日本がどう立ち向かっていくかを描いたものです。


キャッチコピーの「現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)。」がこの作品のすべてを表しています。

 

(ここから若干ネタバレです)


この作品ではリアリティが重視されていて、鑑賞中私たちは虚構であるはずのゴジラの重みを感じることが出来ます。それは、卓越したCG技術や特撮技術はもちろんのこと、この作品の大きな特徴である政府による長々とした会議シーンから生まれたものだと思います。

 

従来の怪獣映画によく見られる『怪獣が攻撃→即座に反撃する人間』という流れだと観る側が人間側の強さをよく把握しきれていないまま話が進んでしまい、反撃を受けた怪獣が平気でも観る側は「そりゃそうだ」と思ってしまいます。


しかしこの作品は政府の上層部や自衛隊によるゴジラ反撃のための作戦会議、その作戦準備の描写を長々と見せます。つまり攻撃までの正式な手順をしっかりと見せるわけです。そしてその反撃にびくともしないゴジラを見せることで、「国のトップ達の知恵を絞った策でも通用しないのか・・・」と、よりゴジラの強さを強調するのに大成功しています。


また、人間ドラマを極力排除することであたかもドキュメンタリー映像を見ているような気分になり、ゴジラの現実性を高めるのに一役買っています。
観ていくうちに「ゴジラ」という架空の生き物が本当に現実世界で暴れているような気持ちにさせてしまう仕掛けはここにあったのです。

 

 

この作品では建物や電車の扱われ方にもぜひ注目して見ていただきたいです。今までのゴジラ作品を見ると、建物はなぎ倒され、炎で燃やされ、電車に至っては引きちぎられてぶん投げられるなど散々な扱いでした。

f:id:bakubaku627:20170321213537j:plain ←散々な扱いを受ける電車


しかし今回は従来とは大きく異なり、なんと建物や電車が武器として活躍します。浮世離れした兵器ややたらカッコイイ戦闘機は登場しません。倒壊させた建物がゴジラに襲い掛かるシーンでは、まるで建物が鉄拳のように見えます。建物の下敷きになり身動きがとれないゴジラに『無人在来線爆弾』と称する爆弾が積まれた電車が猛スピードで突っ込みます。


私たちの日常に当たり前に存在する建物や電車は現実の象徴と言っても良いでしょう。その現実の象徴がゴジラを倒そうと戦う、まさに現実と虚構のぶつかり合い。

激アツです。

 

他にも熱い会議シーンや、野村萬斎演じるゴジラの動きなど見所満載なのでぜひ食わず嫌いせず観てください。

 

 

参考資料

#細かすぎて伝わらないシン・ゴジラの好きなところ選手権 #シン・ゴジラ【ネタバレ注意】 - Togetterまとめ

 

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